大塚 智

Datt Entertainment代表 大塚智
【PROFILE】
TOMO OTSUKA
1985年7月10日生まれ

学生時代はラグビーに明け暮れた。20歳から札幌国際スキー場にてパトロールとして活動。スノーボードショップ『see's』にて店員も経験。スキー、スノーボード隔たりなく、整地、パーク、パウダーと斜面を選ばず、その時、その時に合わせて楽しむスタイルを大切にしている。パトロールの同僚のもとで山のガイドを勉強し、北海道夏山、冬山山岳ガイド資格、それに、国際資格のJAN(日本雪崩ネットワーク)レベル1、WFA(ウィルダネスファーストエイド)を取得、現在は北海道夏山、冬山のプロのガイドとして独立して、登山を通じて北海道の大自然の魅力を、多くの人に伝えて行く活動をしている。

SNOWLifeスノーライフ|北海道スキー・スノーボード・ゲレンデ積雪情報


Datt Entertainment代表 大塚智

■「若者にも山の楽しさを広めていきたい!」

ダットエンターテインメントは、2011年春に大塚智が札幌で立ち上げた。冬山、夏山ガイド、パークワンポイントレッスンなどを行って、山を最高に面白くプロデュースする事業である。本州と比べることを出来ない位最高なパウダーを案内し、そして、パークのみならず山全体を、フリースタイルに楽しんでいただけるようサポートし、snowスポーツの本当の楽しさを広めている。それとともに近年増えている雪崩事故、遭難、など悲しい事故がなくなるように無料雪崩講習も開いている。悲しい思いをする方が、一人でもいなくなるような世界にしていきたいというのが我々の願いである。

一方、若者たちが、ストリートで様々な遊びを楽しむように、山でもたのしいことは沢山あり山登りをすることは最高に面白い!と感じてほしい。この面白さを中高年の方だけでなく、若い人たちにも山の魅力を知っていただきたい。今はさまざまな協力を経てストリートと山をつなぐ御手伝いをさせていただいています。

そして、この活動によって、次世代の子供たちが本当に山登りやスキー、スノーボードをやりたくて仕方ないような環境つくっていきたい。

Datt Entertainment代表 大塚智
Datt Entertainment代表 大塚智

■「山は、自由!!」

大塚智は、20代前半を札幌国際スキー場パトロール隊(snow friend)で過ごした。本来はインストラクターを目指し入ったのだが、お客様を守るというパトロールの魅力にすっかり魅せられてしまいパウダー、フリースタイルスキーも始めた。始まりはスキー、パトロールが自由で最高にかっこいいということを背中で見せてくれた先輩たちのおかげである。

入った年に、SAJ一級、翌年にはさらにレベルを上げたく、SAJ公認スキーパトロールになった。同時にスノーボードも始めパウダー、パークとはまり、JSABA一級、C級インストラクターも取得した。スキー、スノーボード隔たりなくいっしょにパウダーもパークも滑れる北海道は最高だと思う。そして、パトロールの同僚の山のガイドと山々を登るようになり、北海道が一段と好きになった。今までゲレンデにあるパークやパウダーだけを滑っていたが、山にでると変化に富んだ地形形状あり、人工的な構造物のレベルをはるかに凌駕するおもしろすぎるアイテムや誰のトラックもない広大なオープンバーンのパウダー、ゲレンデでは、決して見ることのできない神々のエリアの最高な景色、研ぎ澄まされた空気の中を滑れるし、今自分自身が持ってる全ての想像力、技術、体力を使って地球を感じられる山でのスキー、スノーボードは最高だった。ほんと山は、危険だけど、誰に規制されることのない自由な山の世界にはまって行った。今では山のガイドを生業として生活している。

Datt Entertainment代表 大塚智
Datt Entertainment代表 大塚智

■「ski patrolという仕事」

5年間パトロールをやってきたが、私の働いていたパトロールの仕事内容の概要は、他の部署と連携を取りながら、事故予防のための安全管理(たとえば、ゲレンデ状況のチェック、マット、ポール、ロープ、看板の設置、手直し)パーク管理、負傷されたお客様の救助、搬送や遭難対応などスキー場内のあらゆる安全管理に関する仕事を行う部門である。

国内のスキー場でも、爆薬を使いアバランチコントロール(雪崩管理)をしているスキー場もある。しかし、日本全体で決められた法律があるわけでなく、各リゾートごとに行っているのが実態である。海外では統一されている。その差は何かと考えてみると、日本におけるパトロールの地位と海外の違いが見えてくる。それは、なぜかというと現在の日本にはパトロールを国で管理する機関がない。一方カナダやニュージーランドなどでは統一された雪崩を管理する機関があるし、パトロールになるために様々な条件を満たさないといけないなど、基準が厳しい分、権力も持っている。昨年ニュージーランドに行き、2日間パトロールを体験させていただいたが、有資格者が雪のデータを取り、その日のスキー場の安全性を国内の雪崩を管理する機関のサイトに投稿し情報を共有するシステムがある。もちろん爆薬を使ったアバランチコントロールも行った。うれしかったことに、その中でもメリハリつけて仕事中でもスキーを最高に楽しんでる姿勢であった。

日本にもパトロール中スキーを楽しんでいる人はいると思うが(私みたいに)、Nzではガチ楽しんでいた。そしてメチャクチャ社交的、ニュージーランドに行って改めて海外でのパトロールって最高の仕事と思いました。

そんな環境に刺激を受けたので、私の今の目標は、ガイドとして多くの人々に山の魅力を伝えながら、楽しくて安全で笑顔が絶えないゲレンデが増えるために、日本にパトロールの教育システムを確立させる運動をしていきたいと考えております。

Datt Entertainment代表 大塚智
Datt Entertainment代表 大塚智

【SNOW Life vol.3 大塚智】


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